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もっと気軽にお墓参りを

お墓参りを「よくする」人は66%

お墓参りを「よくする」人は66%  お墓は、亡き人やご先祖の遺骨が納めてられている場所です。手を合わせて故人を偲ぶところでありますが、心の拠り所でもあり、命の絆を感じさせてくれる場所でもあります。
 NHK放送文化研究所が参加している国際比較調査グループ、ISSPによる「ISSP国際調査比較(宗教)」(2008年)によると、「お墓参りをしますか」という問いに対して、66%の人が「よくする」と、29%の人が「したことがある」という調査結果が出ました。
「よくする」という人の割合は半数以上。ただしここではその頻度については触れられていません。そのため「よくする」は具体的に1年に何回くらいお墓参りをしている人のことを指しているのかは不明です。印象としては、お墓参りをする頻度が「以前に比べて多くなった」という人より、「少なくなった」という人のほうが圧倒的に多いような気がするのですが、いかがでしょうか。

 かつて、お墓は集落にほど近い場所にあるものでした。葬儀を終えて近隣の人たちで野辺送りの葬列をつくり、皆でお墓に埋葬したものです。人々は何かあれば、お墓に手を合わせに行くなど、お墓参りは日常の一部でした。ところが時代とともにお墓参りは日常とは切り離され、年に数回行く程度に変わってきています。  

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お墓参りの良さが見直されている?

 「きもだめし」シーンでは定番のお墓。そのため「お墓は不気味」「縁起が悪い」などタブー視される面もありますが、最近ではどうやら少し事情が変わってきています。
例えば情操教育。お墓参りは子供の情操教育に良いとされています。命は先祖から続いていることを学ぶ機会でもあり、先祖を思う両親の姿を見て、自分も両親を大事にしていこうと肌で感じる機会でもあるそうです。
 近年「遠方にあるお墓を、現在住んでいる場所の近くに改葬したい」という人が増えています。お墓のスタイルは一般墓所だけでなく、納骨堂、合葬墓など人それぞれですが、近くにあることのメリットは、お散歩気分でふらりとお墓参りができることでしょう。

お墓参りの作法

 寺院境内にある墓地であれば、寺院に着いたら最初に本堂へ行き、ご本尊にお参りしましょう。「彼岸会法要」「盂蘭盆会」のほか、宗派の祖の法要などが行われていることもありますので、時間に余裕があればぜひ参加してみてください。
 管理事務所などで手桶やひしゃくなどを借りたら、まず周辺の掃除をします。お供え用のお菓子や果物などの供物は半紙の上に置くと見た目もスマート。ときどき「故人が好きだったから」といった理由で、お酒を墓石にかける人をみかけますが、変色したりカビやシミが発生する原因になりますので避けましょう。
「供物は持って帰るものではない」という人もいますが、基本的には仏様に差し上げたものは、お参りが終わったら下げて有り難くいただくものです。衛生上や防犯上の面からも、多くの墓地・霊園では供物の持ち帰りを推進しています。

 お墓参りの作法は地域によって少しずつ異なることもありますが、基本的な部分は同じです。家族そろってお墓参りに行き、日頃の忙しい自分にも目を向けるきっかけにもなるのではないでしょうか。

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