終活コンサルタント吉川美津子の終活コラム

自宅から出棺。全国に映像が流れた愛川欽也さん

自宅から出棺。全国に映像が流れた愛川欽也さん

自宅から出棺。全国に映像が流れた愛川欽也さん 朝のワイドショーといえば、爽やかで軽快なイメージがありますが、4月 17日の朝は、普段とは違う重たい空気が画面から伝わってきました。高級 住宅街に集まる報道陣。そして一軒の家の扉が開くと、そこから棺が運び出 されます。

4月15日に愛川欽也さんが亡くなったという知らせは、16日の夜から17 日未明にかけて飛び込んできました。3月までレギュラー番組の司会をさ れていたので、こんなにも早くと誰もが耳を疑ったことでしょう。実際に 愛川さんの自宅から棺が運び出される光景を目にするまでは……。

愛川欽也さんの葬儀は「密葬」とメディアでは報じられていますが、8時 に自宅を出棺し帰宅が10時50分と報じられている点や、桐ケ谷斎場の事情 などを考慮すると、儀式を行わない「直葬(ちょくそう)」に近い形である と考えられます。

直葬とは、一般的には「(宗教)儀式を行わず、火葬だけを行う」葬送 スタイルのこと。そうはいっても、全く何もしないというのではなく、例 えば出棺前や火葬炉前で、簡単にお経をあげていただくとか、献花をする など、お別れの時間を設けることが多いようです。

最近は経済的事情、地域コミュニティの変化、宗教観の変化、核家族化、 さらに超高齢化社会で参列者が減少しているなどを背景に、葬儀は簡素化、 低価格化している傾向があります。「火葬だけでいい」という「直葬」も 注目されているのですが、単に費用だけで直葬を選択するのは少々キケ ンです。

「直葬」をされた遺族から話をたくさん伺っていますが、皆さん共通して 言われるのは「後が大変だった」ということ。お香典やお花、手紙、電話 など、お悔やみがしばらく途切れることなく続きます。家の中が片付かな いうちから、「お線香をあげさせてください」と訪問される方もいらっし ゃるでしょう。「わざわざ来ていただいて有難いとは思っています。 反面、どこかで迷惑だと思ってしまうんです。そんな自分にも腹立たしい んですけどね。」そう言う遺族もいました。

また、葬儀というひとつの区切り、段階を経なかったために心のケアが十分 にできず、精神的な疾患が生じるケースもあるそうです。だから昔から人が 亡くなると、手厚く葬られ、死の事実と向き合ってきたのではないでしょう か。

愛川さんほどの人脈がある方なら、おそらく多くの方からお悔やみの言葉が 送られたことでしょう。そのひとつひとつに対応していく立場である家族、 うつみ宮土理さんは、知らず知らずの間に大きなストレスを抱えてしまっ ているのでは、と感じずにはいられません。

今後はおそらく雑誌などで取り沙汰されている相続問題や、事務処理など に追われ、ひとつひとつこなしていくのが精一杯になるでしょう。専門家 に依頼するにしても、手間がかかることに違いはありません。一連の作業が スムーズに処理され、少しでもストレスが軽減されることを願うばかりです。





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